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【取材日記番外編】女川原発のこと、そして・・ 

6月の終わりの1週間、宮城県に震災ボランティアに行った。

メディアを通してではない被災地の様子、声を知りたかったということ、
そして、女川原発は今どうなっているのか、また、関東よりも放射線量が高い宮城はどんな様子なのか。
直に足を運んでみたいと思ったからだ。

仙台市の放射線量は、原発事故以来、平均0.06~0.08(毎時)くらい。かなり高い数値を日々示している。
(地上1メートル高さの計測)
仙台駅周辺を歩いてみたが、マスクをしている人はほとんどいない。
けれど、子どもを外で長時間遊ばせないようにと呼びかけるお母さんは増えているという。

その仙台市から60kmほど離れた海外沿いにあるのが、女川町だ。
リアス式海岸の複雑に入り組んだ入り江が美しく、日本有数の良港・女川漁港が栄える町。
そして、原子力発電所を抱える町でもある。

あの3月11日、町は17メートルもの津波に襲われた。
3500ある世帯のうち、2700世帯が、家を流された。

女川原発は、高さ14.8メートルの高台にあったが、地震による地盤沈下で1メートル敷地が下がっていたという。
そこを、13メートルの津波が襲った。
わずか80cmにまで、津波が迫っていたのだ。
報道では、女川原発は安全に停止したと繰り返し発表されていたが、それも大ウソだ。
2号機の地下には1900トンの海水が入り、熱交換器などが使えなくなった。
1号機では火災が発生。
3月11日の地震と4月7日の余震で、2回とも外部電源5系統のうち4系統が使えなくなった。
使用済み核燃料プールが一時、冷却できない状態であったことも、ずいぶん後になってからようやく町に報告されている。
「安全に停止した」どころか、福島と同じような状態になっても全く不思議ではない状況だったのだ。


現在、なぜか女川原発には近づくことができない。
PR館も立ち入り禁止。
(原発が避難所にもなっていると聞いたが、その様子は確認することができなかった)
車でギリギリまで接近を試みたが、5~6km付近までしか侵入(?)できなかった。

震災以来、女川原発周辺は、毎時0.2マイクロシーベルトの放射線量が計測されているという。
宮城県内でも突出して高い数値だ。
津波直後の3月13日には、21マイクロシーベルトが観測された。
(これも、東北電力が明らかにしたのは震災後1ヵ月以上経ってからだ)
この、異様に高い女川原発周辺の数値を、東北電力は「福島の放射性物質が飛んできて残ってる」と言っている。
風向きを考えれば、それもありえない話ではないけれど、
「東北電力は信じられない」「女川でも何かが起こっている」
と、町民は囁いている。

女川町は、原発で潤っていると周辺自治体からも思われているが、決してそうではない。
町の財政はゼネコンに食いものにされ、地元の若者に雇用はない。
女川町議によると、人口減少率は県内で最大だという。


『原子力発電は、現在開発されている方法の中で最もクリーンで、百年後も使えるエネルギーです。
チェルノブイリの事故の時と今では、制御技術も安全対策も比べものにならないほど進んでいます』
『学校の“安全教室”で原子力発電についてお話いただきました。
原子力発電は危険だという固定観念を捨て、正しい知識を身につけることが大切だと思いました』
『原子力発電所はこれからの発電の主流。
自分の住む町に原子力発電所があることをとても嬉しく、誇りに思います』

これは、福島県が発行している原発の広報誌「アトムふくしま」に掲載された、地元の中学生の作文。
2004年のものだ。
今、原発に関する教育というのはここまで徹底して行われているのかと、そら恐ろしくなる。
これを書いた彼ら・彼女らは、すでにはたちを超えただろう。
福島の事故を、今、どんな思いで受け止めているのだろうか。
「町の誇り」というけれど、原発は、彼らに何か恩恵をもたらしてくれただろうか。


「原発で町が栄えるというのは幻想」先の女川町議は言う。
「女川の財政は、予算の4割が原発関係。しかし、市井の人々には何の恩恵もない。
これが原発のある町の姿。福島を、女川をしっかり見てほしい」と。


私たちは、なぜ「脱原発」を叫ぶのか。

事故が起こるからダメなのか。
放射能をまき散らすのがダメなのか。

そうじゃない。

原発はある種のモノカルチャーではないか。
植民地支配と何ら変わらない。

なぜ、原発をやめなければならないのか。
「クレイジー・エナジー」は、そんな根源的な問いへの答えを見いだせる映画に、
きっとなるのではないかと思う。


s-DSC01332.jpg

(霞んでるけど)女川原発と女川漁港を臨む。
海には震災から3ヵ月以上経った今もがれきが散乱し、未だに漁ができないという。


  実行委員(神)


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category: 取材日記

2011.07.06    trackback: 0 | comment: 0

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