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広瀬隆氏からのメッセージ 

広瀬隆14-thumb-200x2#185A60


 九州の反原発運動のドキュメント映画『原発震災を問う人々』シリーズ
第一弾『脱原発いのちの闘争』を、幸運にも8 月27日の薩摩川内市における
私の講演会後、九州反原発運動の合宿で見る機会があった。最初の場面は、
川内原発の温排水が海の生物を殺している実態を追跡してきた中野行男さんが
登場してきたので、冒頭から画面に引き込まれた。去年まで、中野さんが
撮影したウミガメの死亡漂着写真などを、生協などの学習会で使わせてもらって
いたからだ。ところがしばらくすると画面は一転して、今年の福島原発事故の
あとの九州住民の激しい闘争に移って、目を奪われた。

 2009年2月には、藤田祐幸さんと二人で、2週間という強行スケジュールの
九州キャラバンで、この連中にこき使われた。凄絶な福島原発事故が起こった
後は、北九州と南九州で、「あっちへ行け。こっちへ行け」と言われるままに
学習会(講演会)で引き回されてきた私だが、果たしてこの九州住民が、玄海原発
と川内原発を廃炉にできるのだろうか、必ずやってくれないと困る、と内心で
叫び続けてきた。

 東京暮らしの人間にとって、東日本全土を汚染したこの事故がどれほど深刻な
ことか九州の人間には分っているのか、と怒鳴りつけたい気持の毎日だった。
ところがこのドキュメント映画を観ているうち、「申し訳ない。みんながこれほど
必死に反対運動を展開していたのか」と気づいて、胸の中が晴れ渡った。これなら、
原発を止められる。そうだ、われわれは大マスコミが何も伝えない反対運動の世界を、
久しく映画やニュースで見る機会を奪われていたのだ。なんだ、俺が馬鹿だったのだ。

 この作品は、全国の人間にとって必見の価値がある。強烈な運動を起こす起爆剤に
なる。そう確信した。西山正啓監督とは初対面だったが、私が昔から敬愛してきた
ドキュメンタリー映画の反骨人間・土本典昭監督の後継者とあって、さすがと思わ
せる内容だ。九州の人間は捨てたものじゃない。いや、全国の人間もみな動いている
のだ。西山さん、これから全土の運動を映画で紹介してくれ。燃えるような人間の
活動が忘れられちゃ、困るんだよ。頼みます。急いで、第二弾、第三弾を……
   
                                  広瀬隆
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category: メッセージ

2011.09.12    trackback: 0 | comment: 0

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